レザー巾着バッグ | struo-stationery

 STRUOのレザー巾着は、ロールペンケース・シリーズと一緒に持ち歩くのがおすすめです。万年筆を7本以上入れてるロールペンケースの渦巻きは結構大きいのです。巾着がこのサイトに登板する時には文房具の受け皿になります。

内部は縦長の空間で、札入れや文庫本カバー、箱型ペンケースSサイズとの相性が良いです。メガネケースも相性が良い。口紐を絞って閉じ、完全に封をされるわけではないのにモノが落ちないところが個人的に好きなモデル。普段はワンタッチの開け閉めにこだわってますが、口紐を指で開ける行為に煩わしさは感じません。よくよく思うと原始的な造りですが、小学生の上履き入れや割烹着入れも巾着袋。昔から慣れ親しんだ袋物で、装備品には欠かせない造りです。

ここ2~3年は私物のキャメルを使ってみて実際の使用感を確認し、微調整していました。軽いだけでなぜか癒される、手に心地良い持ち味。ですが、小物をたくさん入れると中で迷子になります。二つ折り財布とか背の低い小物は入るけど相性が良くないですね。移動の際にはサブバッグの様に使ってるし、手の延長の様に使えます。スタイル的には和装に抜群に合うし、年齢・性別・お洒落も関係ない。流行り廃りで終わるべきでもない。メインの収納口の開閉が原始的なので、少しでも使いやすさを感じられるように後面をアップデートしました。スマホを手早く取り出せます。

1ヶ所ある内部ポケットに何を入れるかが問題です。3本差しの様な差しペンケース(ペン差し)を入れても良い。マチ幅は実際にはかなり広め(最大7~8cm)にとっていて結構入ります。シンプルな見た目ですが、誰が作っても似た風貌の巾着にならないのが不思議なところ。巾着を探すと、意外とイメージする丁度良いものにたどり着くのは難しいです。紐やループ機構の耐久性も怪しいモノが多い。この巾着は雰囲気ではメンズ色が強いと思いますが、女性にもバッチリ合います。紐通しの造りが外側から見える事からすると「合切袋」「信玄袋」という呼び方にも当てはまります。

巾着は、日本古来の様式と呼べるほど古くから存在し、発祥は不明瞭で源流をたどると平安時代ぐらいまで遡ることが出来るそうです。

以前、卸売り行脚している最中に"世間が疲れてる時には、軽いバッグに需要がある"と話されていた店主が印象的でした。とにかく軽い上に口紐は厚革で丈夫。内側は綿ツイルを使ってきれい目な造りなので制作の時間は相応にかかります。強度が怪しげな場所は作らないというモットーで出来ていて作り込みの仕方はSTRUOのブランド色が出ています。

これが出来た時を思い起こすと、5~6年前催事に出ていた頃、お客様から特殊な綿の巾着袋を頂いたことがきっかけでした。生地製だったのでコンパクトに折りたためるし、貴重品の持ち運びには抜群に機能的。ギフトの嬉しさもあって、素材はレザーで全く似てないものを作ろうと決意して形になったと記憶しています。そこから第5形態ぐらいまで進化している。普通に考えると特異な経緯で作られた巾着レザーバッグですね。
STRUO レザー 巾着 バッグ