ロールペンケースの改良 : Struo-stationery

カートリッジを2本収める

●ロールペンケース・シリーズを改造しました。カートリッジが2本隠しポケットに入ります!元々のロールペンケースの造りを生かし、出し入れの仕方が絶妙で、一番自然な付け方を見つけました。個人的に考え方としてのオブジェクト指向を見直しており、変更箇所が極力少なく収まる様にしました。
●型紙の変更は一ヶ所だけ(かなり複雑なシルエットですが)。その部屋は使われなくても問題ない様になっています。大げさな変更はしていません。●カートリッジを使わない方にとってかえってマイナスになる様なパーツ、説明くさいカートリッジ専用部屋の増設(大がかりな改修が必要)は行いません。よくぞ、ここにという場所に収まっています。●ロールペンケースシリーズで一番少ない本数は2本用タイプですが、どの本数のモデルでも同じように変更し、カートリッジを収めて頂けます。

コンバーターとカートリッジ=2つの燃料補給方法

●万年筆の醍醐味はインクボトルから専用の「コンバーター」を通じてインクを吸引できることだと思います。機構を持つ筆記具だから、例えて言えば"車"のようなもの。繰り返し燃料(インク)を補給しながら使い続けるのが魅力です。●カートリッジは独立した存在で、基本は使い捨て。万年筆にとっては満タン状態のインクタンクに素早く切り替えることが出来るので、出先で急にインクの出が悪くなったり、切れたりするときは、カートリッジを携帯すると利便性が高いんですよね。
●そもそもカートリッジ派であれば必需品ですが、コンバーターとカートリッジを使い分けている方も多いかと思います。万年筆を持ち歩くのに、インクの予備でカートリッジも持ち歩けたら良いですね!

●ロールペンケースはSTRUOの代名詞的なモデルです。この形を作るレザーメーカーが増えてもSTRUOは万年筆ユーザーにとって各本数で一番優れていると思われるようにしたい。なのでカートリッジの扱いから見直すのが一番妥当だなと考えました。
●市場を見ると、ペンケースとして見立てるか、万年筆ケースとして見立てるか、造りの方向性が異なっている様に感じます。また、消しゴムを意識する人はおそらくペンケースとして使いたいお客様だと思います。
●もう一点改良ポイント。革紐の先ですね。これも何回か改良した大事なポイント。他社との差は、どこを"顔"として捉えているかと、どこで紐が固定されているかの考えの違いだと思っていました。ですが、ここで先端に仕事をする事に。フレキシブルに扱える処理に変更します。また、革紐の長さ設定とか実はすごく気にしています。