マップラバー&ヘイター | Struo-stationery
ある時期まで、メンタルにマップが出来るのかどうか半信半疑だった。当然ながら地図のような二次元上の"図"の世界は理解している。だけど、メンタルにあるかどうかでいうと、また別物だと思っていた。見るだけで、オブジェクトを加工したり操作するようなことができるのかどうか。それはトポロジーの世界。今ならルールや契約、意思や概念の類まで、本当に理解しているのならマップが出来ると思えるだろう。
ただ、情報を受け入れるだけではなく、自分の視点や切り口をもって意見を述べるというのは飛躍が必要。地繋ぎではない、全く異なる能力と言っていい。
ちゃんと理解していたり、そこに自分が意見を持っているときに思い浮かべる図形的なものはどんな感じだろう。見ているものはただの情報の塊ではなく、よく見ると要素が独立している上に秩序を持って整列する。まとまりの要素間には並ぶ上でのルールが存在しつつも、各要素の持つ特性は多様性に満ち、各々が目的のために動いている。
そのまとまりを"マップ"ということにするのなら、福岡伸一さんの「世界は分けてもわからない」に、マップラバーとマップヘイターの話が出てくる。
マップラバー(Map Lover)
- 意味: マップラバーとは地図(Map)を好む細胞のこと。
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特徴:
- 特定の化学的・物理的シグナルに引き寄せられ、特定の空間的パターンを形成する傾向がある。
- たとえば、発生過程で適切な場所に移動し、臓器や組織を構築する。
マップヘイター(Map Hater)
- 意味: マップヘイターとは地図(Map)を嫌う細胞のこと。
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特徴:
- 特定のシグナルや環境から離れる性質を持つ。
- 例えば、免疫細胞が病原体のいる領域から逃れる場合や、がん細胞が環境の抑制的シグナルを避けて転移する場合。
細胞の行動の違い
- マップラバーは、ある意味「指示された道を進む細胞」。発生や組織形成で重要。
- マップヘイターは「不快な環境を避ける細胞」。ストレス回避や病理的な移動に関与。
細胞の動きは単に自由にランダムに移動するのではなく、環境からのシグナルによって適切に導かれるようになっているらしい。
周りの空気を読みながら探索をし、いつの間にか自分の目的地に到達するというのはマップヘイター。マップを信仰し、それがなければ探索することすら放棄してしまう、マップラバー。思うにどちらも二律背反な性格で、不確実性の高い状況には臨機応変に顔を覗かせながら対処するのが自然だろう。
いつかジグソーパズルをやっていると相当な面積の"夜空"が残ってしまい、図柄の手がかりが全くないという状況が生まれてしまった。どのピースもただの群青色。隣り合うピースを探すには、1個ずつ物理的にはめてみるしか方法がないという事も、現実的に起きえるのだという事に驚いた。
数百程度のピースの組み合わせなら、いずれ合うものが見つかり、徐々に塊が大きくなり、塊同士が結び付く関係性を見出していき、やがては広大な面積のピースが全て埋まる。
こんな途方もない経験は実際に手を通して体験してみないと実感が湧かない。目的地に到達するための手段の正解が分からない中で、隣り合う図柄の関係性だけを頼りに"夜空"を形成しようと思ったら、手がかりが乏しく、頼れるのはピースの"輪郭"だけだったという話。
ただし、この場合は残っていたピースは必ずどこかのピースに収まるという前提がある。実はどこのピースでもない可能性があれば"無限"の可能性が生まれ、この"一個ずつ試す"という方法の有効性が失われる。その時はどこかの時点でフリーズするだろう。
今夜はロールペンケース2本用が新たな次元に到達。これも意外と繊細で緻密な商品でした。2本という本数にしては明らかにパーツ量と手数が多い。見た目以上に機能も詰まっている。本数多めのロールペンケースに施していた変更箇所(インクカートリッジ搭載等)を2本用にも適用すると、見所満載の2本用にステップアップ。"巻く"というかほぼ"折る"ような作りが味わい深い新奇のコンパクトさ。
3本用まででよかった、180mmタイプだけでも良かったはずのロールペンケース。この2本用タイプがあるからこそ、同じルールで生成された3本用以降の作りが保証される。160mmショートサイズ万年筆用2本タイプもおすすめです。