レーザー加工機のアップデート| Struo-break
レーザー加工機FABOOL-miniの性能は最初に導入してからアップデートされています。
最初に企業団体向けにブックカバーを納品した2019年頃、文字の解像度を高めるのに工夫が必要で、文字データそのものを(75Pくらい)大きく作って、アプリケーションで取り込んだ後、縮小させないと解像度が低い状態で加工されるような精度だったのが、今ではそういう問題はなくなりました。
当初、"漢字"でも名前を入れられるようにしたかったのですが、機械の再現性に問題があって断念した記憶もあります。ですが、ここ最近は「漢字」でもきれいに入るので、再び漢字での名入れも受けられる状況になりました。イレギュラーで漢字を希望されたお客さまのご注文にも対応しております。
当初、機械の加工精度の問題を説明するのが大変だったので、文字内容を簡素化してきました。ですが今後はフォントなど選択肢の幅を広く提示できそうです。刻印機ホルダーに文字を一つずつセットして焼き入れる様な名入れと異なり、レーザー機械入れはイラストレーターで文字詰めを行ってデータ化してから行うので、自然な文字入れを行うことが出来ます。これはかなり利点です。
難点と言えば、焼き入れの程度をコントロールするのが難しく、レーザーが出るポイントから革への距離と位置の調整を手動で行い、焼き入れの強さ(1~100)を選択します。つまり、革の表面特性の違いを考慮して焼き具合を調整するのは、人の勘に頼る部分が大きいのです。(一番大変なのは"位置調整"です。)
例えば、ヌメ革系だと文字がくっきり焼かれるのに対し、イタリアンレザーはむしろ白っぽい文字入れになったりします。それも対象との距離によって異なるので、何回か試し入れを行ってから本番となります。
おそらく度重なるアプリケーションのアップデートで、レーザー光線の質というのも変わっている実感があって、今はより安全性が高まったように感じます。レーザー光線で焦がすように焼かれるって感じがなくなりましたね。
嬉しいことに、画像データを取り込んで焼き入れる再現性が高くなったと言えます。写真など、どの程度再現性があるか、実験の余地はありますが、例えば大判のデスクパッドとかに広範囲に焼き入れる事は出来ます。そこも刻印機とは違うレーザー加工の利点ですね。判を制作するコストは手配のみですから。
そこで、トレーを皮切りに、お客様の指定されるロゴや画像データをお預かりしたいと思います。レーザーなら、メッセージも入れられるので、例えば落としのプレートに印象的なメッセージを入れるのも良いですね。店舗であればお会計時に目立つので、ブランディングにも役立つと思います。
真鍮製の刻印を制作する場合は外注になるので実費請求となりますが、レーザー加工なら手配コストだけで実現できるのが良いですね。個人・団体の両方に対応出来ます。
サービスの概要を詰める必要はありますが、わかりやすくお役に立てればいいなと考えています。