膜理論・サイバネティクス編 | Struo-break
人間機械論(サイバネティクス)には影響受けてると思う。人間とAIの関係性が問われるいま、この本の網羅性が新鮮に感じる。ノーバート・ウィナー著で、2000年初頭にシステム論としては引用するぐらい注目してた。それは、生命を"流れ"で捉える志向性があったから。吉祥寺のよみたやが当時の情報源で、古い本だから一期一会だったと思う。
私の主張は要するに"膜"作り、もしくは"膜"そのものになることだと考えてみると、サイバネティクス理論は避けて通れない。ウィナーが分野横断的に話題を散らせているのは、システム論をあらゆる事象に当てはめて考える意図があるからだと思う。人間とAIの関係性を考察する上できっと役立つ。生命、組織、デザインとは何か、要点を整理すると、
動的な制御と自己維持
●「フィードバック(ループ)」
出力(結果)の一部を入力(原因)側に戻し、次の行動を修正する仕組み。モノ作りにおける「試作と評価の繰り返し」や「使い手の反応による微調整」そのもの。
●「エントロピー(増大)」
すべての物質やシステムは、放っておくと乱雑で無秩序な状態に向かうという法則。放置すれば崩れていく品質や組織を、いかにその傾向に抗って秩序を維持するか。整理する、規則や仕組みを作り、自由な状態に格子をはめることも一つの策。
●「ホメオスタシス(恒常性)」
外部環境が変化しても、内部の状態を一定に保とうとする生命的な傾向。システムが環境の変化を取り入れながら対応し、安定した活動を続けるための全体の機能。
●「情報(シグナル)とノイズ」
意味のある必要な信号(シグナル)と、それを邪魔する雑音(ノイズ)の区別をして認識する。不要なノイズを削り、必要なシグナルに応え、循環させることが仕組みや構造化の鍵。
生命現象や物事の仕組みを何を頼りにどう理解したか認識するために、どれも大事なキーワードで、並べてみるのも必要ですね。作り手として、いや、ペンや万年筆を使って書く事を通じて、意識的にも無意識的にもやってるのですが、何をやっているのか自覚することが困難なのだと言えます。私は、自分の認識の変化に敏感な20代を過ごしました。この流れを突き詰めると、止まらなくなってしまうので、分けて考察していきます。
●「自己組織化」
複雑な状態、無秩序な状態が外部からの強制や介入ではなく、システム内部の要素同士が自発的に結びつき、自律的に秩序やルールを作り出して安定化していく現象。
●「ブラックボックス」
内部の具体的な仕組みや構造は不明であっても、入出力の関係性さえ分かれば機能するという考え方。複雑性をシンプルに単純なモデルで扱う際に利用する一方で、秩序がなく、情報が増え過ぎて複雑性が増した結果、全体が意図せずに外部からの介入が不能な状態になってしまうこと。