兵站 | Struo-stationery

インクカートリッジの補充に困らないロールペンケースの改良案。インクカートリッジの長さはメーカーによってばらつきがあり、そのどれも収まる様に3本収納案を考えました。斜めから入れたり、2ケ所に切り込みがある様な、こんな案は普通に出てくるものではないですね。ロールペンケース。2本~12本用まで共通の造りとしています。万年筆のインクを切らしても対応出来る仕様であり、金属製のシャーペンの芯入れにも対応できます。

余談ですが、"兵站"って言葉が気になり、軍事的でなくとも、同じ位相にあるものは無数にあるのではないかと思います。パッと思いつくのは人間とか物質の補給。それらはデータの様に瞬時に送ったり複製したりはできないけれど、物理的に動かしたり増やす必要がある時に行う設計が"兵站"。つまり、目的に対して人や物の流れが滞ることがない様に最適化する操作のことです。在庫管理、旅館の予約、配送システム、人材の採用にも兵站が必要。戦場において最終的に雌雄を決するのは兵站の差です。すなわち、摩擦や抵抗を少なくして、継続性を保つことが、相手と競った時には有利に働きます。このロールペンケースにインクカートリッジの収納機能を設けたのは、必要な時にサッと補充できる安心感を求めたから。

机上で自立する姿がこのロールペンケースの特徴を良く示しています。万年筆のペン先が常時上を向く縦型収納ってなると、他に代わりがないですし。写真の様に4本用ぐらいから、蓋を開けた状態で安定します。