四六判サイズのブックカバー | Struo-stationery

四六判のブックカバー。栃木レザーのショルダーあたりで裁断したものです。肌理のある場所で作りたい意図があって、偶然にも生体傷が入っているのですが、娘への誕生祝いに、ドーキンスの「利己的な遺伝子」という本と一緒に贈りました。
最近、"聖典"というキーワードで、次代の子供に引き継ぎたい、影響力のあった本という視点でどれぐらいのものを数えることが出来るか、試しています。
以前、お客様からファーブル昆虫記の決定版の様な版型サイズのブックカバーを依頼されたことがありますが、とても良い趣味、嗜好性の様に感じました。岩波文庫の物は持っていますが、もっと大きなハードカバーの装丁で、その世界にどっぷり浸かって読みたいという意志がないと必要としない様な大きさのシリーズなんですよね。
私は、最近では線を引きすぎるくらいに引きますが、フール紙の様に裏抜けしにくい紙だと、文字に干渉せず、都合が良いこともあって、そういった面でも大きめの本の有用性を感じています。


大きめの本を収めるブックカバーは以前もかなり造っていたのですが、掴みどころがない問題なんですね。大きいサイズの本カバーだけに、革を大きく使う→ただ価格に跳ね返りやすい一面があり、造りを変えたり、手数を増やしたりするのですが、何か取り組んでいる問題、解消しようとしている問題が違う様な気がしていたのです。それで少し休止することにしました。
画像は、半裁の革のこのあたりを使って作っていますという指示記号が入っているのですが、体系化された情報として、そのようなことを伝えて、今迄にない意味を見出していこうという試みです。特定の場所で裁断することを優先すると、大抵は生体傷が入る確率が高く、それも含めて、この"デッカブック"シリーズの属性として扱えればいいなと考えています。