真鍮製STRUOオリジナルホック制作談1

そろそろオリジナルのホックが出来てきます。STRUOのマークはもう十分熟成されているので、ホックの頭に刻まれるのに何ら迷いはないのですが、万年筆ケースの作りには今のところ適用するモデルがありません。何でホックは使わなかったのだろうと振り返ってみると、今までの万年筆ケースの作りは留め具に柔軟な機構がないと、中身に合わせてうまくかみ合わない造りが多かったんですね。

話は脱線しますが、ホックを使うものをやろうとすると、財布やケースを作りたくなり、すこし前に何型か試作しました。去年ブレスレットをやったので、その時にはっきり必要性を感じて、ちょうど1年くらいかかってようやく発注しました。

また、STRUOのペンケースの分岐が止まっていたので、新たに立てるペンケースも試作。マラソンの様にイメージの断片を繋ぎ合わせて作ることを試しています。SEO全盛でスーパーtale戦略と呼んでますが、自分には安直なクリエイティブにならない自負があるので、あまり悩まずにやるというのがテーマです。アウトプットのスピード感を重視しています。

新しい革を使うと素材に引っ張られて今までにない特別な動作を行う瞬間があるのですが、イタリアンレザーのショルダーは極端に言うと縦と横の繊維の向きが曖昧になる場所があり、商品によってはどちらの向きでも正解になると思います。その感覚を生かして、取り入れたモノを作るべきだなというのと、今まで作ってきたモデルからヒントを得た商品像がマッチして、何か新たなラインが出来上がっていきます。自社商品を展開するのが一番オリジナルに直結するというのが私の感覚です。