お客様から頂いた"ドログラペンケース"写真 | struo-stationery
お客様から頂いた写真です。2014年頃にドログラペンケース(Lサイズ)をご購入いただき、お母さまへの贈り物にして頂きました。お母さまはその後ホームに行かれて、そちらでも漢字の練習や、天声人語などを書き写すのにご使用頂いていたそうです。今は亡くなられて、お客様が引き継がれたとのこと。微力ながら、お役に立てていたのだなという思いでいっぱいです。漢字、天声人語の写経、記憶の継承。それはペンケースの造り手として想像しえないストーリーでもありました。
余談ですが、ドログラペンケース210mmタイプは、ぺんてるの筆ペン"アートブラッシュ"(全長175mm×φ13mm)が収まります。
今年は自分の父も理学療法士にお世話になってリハビリをしていました。本来、身体で覚えていることは"方法記憶"と呼ぶらしいです。簡単に言うと、意識しなくても普通に出来た事なんですね。それが衰えたり、事故や病などで出来なくなるのは辛い事です。その事態に抗って、機能回復のために手足を動かす。つまり自分の意志で"記憶"を呼び戻す姿というのは、生きることだなと見ていて実感した次第です。そんな記憶とも重なり、手作りしたペンケースがお客様のストーリーの一部になれた感慨に耽るのでした。
今回、お客様のご厚意で貴重な写真を使用させて頂きました。