これはペンポーチ | struo-stationery
■ペンポーチに着手したのは今年の2月くらい。それから色々あって随分置いてしまった。ただ、感触が良いことは記憶してて、ちゃんと咬みあうところまでは来ているし、シリーズ化も済んでいる。画像は試作して解体して図面化している時のもの。
■プロダクトの意味はこの何年かで大きく変わった。アプリ、映像、AI。今もその変化を感じつつ、レザーポーチの様に原始的な形態の手配をしようとする。(一方では、その変わった意味を追跡している。)
■ポーチの様な図形は容易に組み上げている様で、どこまでも作り手の勘を含んで成立している。最初は計算で成り立つのではなく、勘で成立するのが信じられなかった。だから同じようなモノを作ろうとしても、全く同じにならないっていうのが革製品の良い所。しっかり周の長さが合うことだったり、手に収めた時の気持ちよさや、物を入れた時の心地よさなど、身体感覚が詰め込まれている。触れた瞬間に記憶を喚起することも可能だと思う。ただのポーチではなく、これはペンポーチ。