万年筆ショートサイズとロングサイズ
万年筆のサイズ感を追いかけていると、まずは軸の太さを基準にして分類を進めていく。あまり細分化しすぎると、作りの上では1~2㎜程度の寸法差しかないので、革を素材にして手作りする上では誤差の範囲になる懸念もあり、太さに関してはL,M,SM,Sサイズを基本の分類に設定した。正直、サイズ間の境界にある太さのペン・万年筆が生まれ、どちらに属す方が良いか決めかねることもある。
さらに長さの分類が必要になる。ロールペンケースは中屋万年筆のロングサイズ166mmはカバーしており、ぎりぎり収まる。だが、例えばカスタム エリート,TWSBIダイヤモンドmini,セーラー プロフェッショナルギア・スリムミニなどのショートサイズに関しては嵩上げ作業が必要になり、ケースによっては嵩上げに向かず、ショート専用ケースが必要になる。万年筆のサイズを網羅する上で、この状況に対する策を考えることが重要なのは確かだろう。