ステッチ入り・幅8mmの長い革紐が品質を担保する

ステッチ入り・幅8mmの長い紐は現ロールペンケースに備わる重要なディティール。ブレスレットにも転用した造りで、地味だけどSTRUOの作りの中では結構特徴的だと思う。極論すると、この革紐が全体の品質を担保する。

皮2枚を貼り合わせてステッチを入れると革の伸縮性が抑えられて丈夫になるし、表裏が圧着される。だけど、縫製時にミシンの足の押さえを効かすスペースがないので(説明は端折っている)、工夫することが不可欠になる。完成形の想像が先にあり、後から方法を考えたので、仕上げの手順は厳密になった。

余談だけど、これでブレスレットの作りのイメージが湧き、完成に至った。幅8mmの長い紐は煩わしいコバ処理にならずにコバ面が美しく艶やかになっている。この紐の作りが完成した時、明らかに商品のグレードはアップデートされた。