文具ポーチ革・Lサイズ | struo-stationery
このポーチは「文具ポーチ・Lサイズ」。文庫本カバーがぴったり収まります。スマホも横向きに入ります。(新書本カバーや長財布は合いません。)既存のペンケースが収まる様に作られたポーチではありません。文房具を収めるために作りました。
このサイトで登板する時は調整して「ペンポーチ」化する予定です(試作済み)。しばらくの間、ペンケースがあるのにペンポーチの意義って何だろうと考えてみました。ペンケースよりさらに大容量が可能、大きく開く、中で整理出来る、持ち運びやすい仕掛けがある、ペンケースより多目的(化粧ポーチ・トラベルポーチ等)で使える、といったところだと思います。
このポーチは中央から下まで両開きのファスナーが開きます。その間から隠しマチが現れ、マチが口の開く限度を決めます。なるべく広く大開口になるように。イメージはそれだけ。ファスナーの位置とか付け方は変える事が出来るけど、文房具の整理が目的なので単純さにこだわりました。内側のポケットや隠しマチには日本製ピッグスエード。軽さを維持しながら機能性を付加できる素材です。
文具ポーチが出来たのは催事と催事のインターバルで反射的に新商品を作ってた時期。催事の様に短期間で成果を出す難しさを感じつつ、切迫した情況を打開する案が浮かばない。そんな時は曖昧で複雑な物事に対してシンプルで単純な図形を当ててみる。単純形態の力に頼るイメージでした。
何を作って良いか分からない時、見えたモノを丁度良く収めるケースを愚直に作って乗り越えたと記憶しています。8割は没になってますが、2割モノに成ればいい。出来たモノが単純だと、後からこうなりませんかという声を頂きます。ショルダーを付けたり、長財布を入れるように大きくしたり。最初のイメージから乖離していく度に元型を意識して来て、近頃オリジナル金具を搭載して毛並みの異なる商品へと変貌しました。
ポーチは自分の腕の強みを生かせる領域。縫製のストロークが長くて手数が多いのを苦にしないミシンの特性が生きるし、軽量化しながら多機能に仕上げる素材使いも生きる。
思い返せば最初期にギフト用の化粧ポーチを依頼された事が発端の"ポーチ"。ポーチをプレゼントするっていう感覚は今でも良いと思っています。
B面(後面)を作らない、両A面スタイルにアップデート。