Tokyo leather rankers | Struo-break
一昨日は歴史的な日で20代の頃お世話になったヘルツの近藤会長の傘寿のお祝いをする日でした。23で始めることになったレザークラフトも、その後23年経ったわけですが、人生の半分は革製品を作る事が頭にあったことになります。これは大事に思えばこそ今まで積極的に明かすことはありませんでした。近藤会長(当時は社長)が育てた人間が集まった素晴らしい日。最近神話の構造に関心がありますが、その影響力は神話そのもの。コトバの扱いや人心掌握術は唯一無二で、どれだけ影響を受けたか計り知れません。その時からずっと職人を続けている"たたき上げ"の後輩達、元同僚、先輩にも会えたのは嬉しい限りでした。
「たたき上げ(叩き上げ、たたきあげ)」とは、師匠や職人に弟子入りして、下積みで仕事を覚えた後、実力を付けた者のことを言う(wikipediaより引用)、そうです。今の時代環境で、周りと切磋琢磨して修練を積む時間に集中することは出来ますか?私にそういう時間があったことは、紛れもない宝です。そして、"たたき上げの職人がデザインするモノこそ素朴で美しい"(※個人的な解釈)という世界観を植え付けてくれた感謝を伝えてきました。
その対にあるのはデザイナーですが、両者の差は素材と対話した量かなと思っています。また、外部環境との接続、使い勝手を想像する能力とも考えられます。対になるものが融合すると別の面白さがあると思うのですが、今ではもう少し色んな感性が必要ですね。