革のペントレー | struo-stationery

革のペントレイの連作を手掛けてから2年半以上経っている。最初は2017年頃ショコラティエをオープンする高校の友達のためにキャッシュトレーとして考えた意匠だった。
パイプ椅子の様なスタッキング性を優先。重ねる、置く、サイズ違いを重ねる前提で側面には傾斜がある。小旅行でホテルで使うには合わない仕様だなとつくづく思った。まずリュックに入れようとは思わない。前提が違うのだから当然だけど。何でこんな形を選び取ったのか忘れていた。仕様書を書き、その言葉を具体化するという方法で、素材と手を競わせた結果、手の存在を感じさせるカタチになるのがstruo-stationeryの商品作り。良かったのか悪かったのか、考えてる間にまた気に入ってしまうみたいな心境になってちょっと呆れる。
卓上に置いたままそれっきりだと面白さに欠けるなと思い、拡張性を考えた結果だと思う。途中から全く同じサイズのトレーだけではなく、サイズ違いのトレーも重なりを感じる様に展開。ピッグスエードで厚みを増やし、置いた時の安定感を出す。リバーシブルで面の反転が可能というのも性格の一部。モノの精度を上げながら展開と開発を繰り返すとマネートレーだって姿形が自在に変化していくのは革製品の面白さだと思う。

これはペントレーとして登板するためにリデザインしたことを思い出し、その他商品に加える。実は何度も改良して展開した商品だった。笹舟の様だなと思い、そういえば笹舟って何か知らないなと検索したら本当にこのトレーの様なヴィジュアルで驚いた。