場所に整合的な表現としてのトレー | Struo-stationery

最初のショコラトレーは店舗という場所で置いたまま、時に重ねて使う仕様でした。今回のトレーは場所から場所へ持ち運ぶことが前提となっています。"仮設性"がテーマで"スタッキング機能"も重要なポイント。
思い浮かべる使用シーン(場所)の違いが少なからず、素材選定や、重量設計に影響を与えている。今回は丁寧な貼り合わせの造りの中にも"軽さ"があり、平らに変形すること、また、金具を視覚要素として扱う事を重視しました。
何ミリと何ミリが貼り合わさるのか。同時にホックの開閉の軽さを確保します。
仕上がりを比較するとファーストサンプルとは雲泥の差。店舗用であれば多少重量があっても安定感があるので良いかなと思うのですが、持ち運ぶ際の軽さも必要になってきます。ホックを開けて平らにし、バッグに収めるのならこれぐらいの軽さであってほしい。すなわち使用シーン(場所)にとって"整合的な表現"となっております。

今回、イギリスのお菓子作りやティータイム文化を発信する大学時代の同級生向けに考えたというのが原動力で、toBや汎用性も意識しています。構想一年。「アフタヌーンネスト・ トレー」。一直線に作ったというより、紆余曲折の末この仕様に。(最初はBOX上のモノを目指していました。)
ホック式は数あれど、終えて見ればSTRUOのライン。ユニークで整合性があります。
コモディティとして扱われがちなトレーというアイテムですが、トレー2型目もすでに5タイプを展開。"店舗の開店祝い"にトレーは最適なんですね。贈り物としてのトレーにはメッセージを含めやすいのだと思います。様々な場所で関係を作る"リンクマン"になる可能性があるアイテムと言えるでしょう。
意図するのは、他の要素と組み合わせて使う様な拡張性を持つ卓上オーガナイザーとしてのインテリア。すなわち閉じた環ではなく、開かれた存在。5タイプそれぞれが部分的にスタッキング性によって辺が重なり合う。その辺りも他との大きな違いですね。